ムーブログ

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ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス感想 「仮面ライダー」の集大成

先週の土曜日、なので公開日の次の日、ということになるか。
おそらく長崎では初めて映画館で仮面ライダーVシネマが上映されることとなったので、この機会にとみてきた。
夜7時からの上映ということもあって、お客さんがあまりいなかったためゆっくり見ることができた。同日昼間に見に行った友人は人が多かったうえにちびっこも多くゆっくり見れなかったらしい。どんまい。
エボルトがいないのに最終章なの?とは思いましたがこの内容だと確かにエボルトがいないほうが良かったですね。どうせ小説で出てくるし。
ビルドらしくラブ&ピース、仮面ライダーとは、戦争とはなにかをすごく丁寧に描いていました。
というわけで、ここからはネタバレ全開でつらつらと語っていくので未鑑賞の方、円盤を購入しているので到着まで情報を見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。

ビルドメンバーの最終回

本作はグリスを主役に置いた作品であると同時に、ビルドメンバー全員(エボルト除く)の最終回であったように感じられた。
戦兎の最終回は本編、万丈の最終回はVシネクストクローズですでに描いているが、そのほかのライダー、さらには巧や忍、紗羽さんというライダー以外のメンバーまでもきちんと新世界でのそれぞれのラストを描いていた。
グリスは後述するが、ローグは紗羽さんとホテルで朝まで語り明かしたそう。二人でTシャツ芸をしていた。(ローグが髭を剃ったのは紗羽さんにいわれた影響らしい。)
内海は新世界でも難波スティックを製造していて、ひざで折ろうとしても折れない難波スティック改を完成させていた。かわいい。
巧は記憶が戻ってから不仲状態となっていた父の忍と二人で過ごすことになった。親子は仲良くすべきだな。
ちなみに忍は戦兎のことを「もう一人の息子」と呼んでいた(変な意味じゃないです)。ここ個人的感動ポイント。

メタルビルド/浦賀率いるダウンフォールの強さ

今回の目玉はメインライダーたちだけなのか?と思うかもしれないがそうではない。
新キャラで国際テロ組織「ダウンフォール」のリーダーである浦賀がすごくいいキャラしてた。
彼は旧世界でスマッシュの実験台にされていて、その出来事から新世界で記憶が戻った際には科学力を使ってもう一度戦争を起こし、新世界の支配者となろうとしていた。彼は変身後さらに魅力を発揮する。
忍の研究所から奪ったビルドドライバーと戦兎の新秘密基地を襲撃して奪ったハザードトリガー、そして最初から浦賀が持っていたメタルタンクタンクフルボトル(形状はタンクフルボトルと同じだが、全体が真っ黒に染まっている。)を使用して変身する仮面ライダーメタルビルドの魅力は大きく分けて二つある。
一つ目はその圧倒的な強さ。三羽ガラスの同時攻撃に対し微動だにせず、一発で三人を変身解除に追い込んだ。
さらに通常グリスの攻撃に対しても微動だにせず、まさに最凶の仮面ライダーだ。
その強さは進化態のファントムビルドに変身しても変わらず、グリスブリザードを圧倒的な強さで変身解除させ、さらに初登場のグリスパーフェクトキングダムですらも戦闘の前半は圧倒するという暴挙までも行った。恐るべしテロ組織。
二つ目の魅力は「静」の動きだ。
ハザードフォームといえばその荒々しいまさに生物兵器のような戦闘スタイルがすごく魅力的なフォームだった。
だが今回のメタルビルドは常に冷静で無駄のない動きを取っていた。最小限の動きで相手を追い詰め、撃退する。
本編でのハザードフォームでは考えられないような静かな動きに誰もが見とれた。ギャップ萌えというやつだ。
そんな浦賀も最後にはグリスの友情の力の前に倒れることとなる。感動的な最期、というものではなかったがすごくいい消え方だった。筆者は浦賀が大好きになりすぎてメタルタンクタンクフルボトルを作成しました。まあその話はまたいずれ。

グリスと三羽ガラスの友情

今回もっとも力を入れて描かれていたのは当然グリスと三羽ガラスの友情のシーンだったといえるだろう。というかそこに重点を置かなかったら「グリス」の話とは言えない気もするが。
美空とデートに行くことになったグリスを不安そうに、でも頑張れという激励の念を送りながら陰から見守る三羽ガラス。
美空にプロポーズするもフラれたグリスに対し傷心旅行を計画する三羽ガラス。(なぜかゴムボートだった。)
遭難して4人ともぎりぎりの体力だった際、「自分たちの肉を食ってでも生き残ってください。」という三羽ガラス。
パーフェクトキングダムの完成に必要だった三人分のファントムリキッドを、命の危険を顧みず「カシラのため」と覚悟を決めた三羽ガラス。
そして三人の行動を無駄にはしないために。そして何よりラブ&ピースのためにダウンフォールと戦うグリス。
この三羽ガラスとカシラのお互いが常にお互いを思っている関係に、本編で北都組に惚れた人も多いはず。
そんな三羽ガラスとカシラの友情をこれでもかと描いていた。語彙力を消して話すとめちゃくちゃエモくて最高でした。
最後には三羽ガラスも命を落とすことなく生存、グリスにとってまさにハッピーエンドだったといえる。

全ライダーの変身、戦闘シーン

もちろん仮面ライダーといえば戦闘シーンである。これを目当てに見に来る子供も多いのではないだろうか。
今作ではなんと、エボルトを除く全ビルドライダーズが変身する。
ビルドはジーニアスフォームに、クローズはマグマに。
ローグはプライムローグに。(おそらく超バトルDVDのフォームがその他の作品で出たのは初)
もちろんマッドローグも。すべてのライダーが持てる力を余すことなく発揮し、地球の危機を救った。
さらにビルドとマッドローグの同時変身という貴重なシーンも見ることができた。犬飼さん本人も驚いたらしい。
もちろんグリスの出番が最優先ではあるものの、それぞれの決め台詞とともに素晴らしい見せ場があった。
内海のセリフは「全ては、難波重工の!いや、民衆のために!」という、まさに正義のヒーローと言って差し支えないセリフだった。
グリスパーフェクトキングダムは、三羽ガラスのスマッシュでの力を使って戦っていた。
さらに、常にドッグタグを持って戦っているのも印象的だった。
三羽ガラスVSメタルビルドという、正義の怪人と悪のライダーという珍しい構図も見ることができた。




と、ここまで書いてきたがいかがだっただろうか。
個人的にすごくおもしろかったので、まだ上映してる場合は上映終了する前に見に行ってほしい、そう思える作品でした。
クローズでビルドにおける「地球外生命体との地球をかけた戦い」の面を描いたのなら
グリスではビルドにおける「人間VS人間の戦争」という点に重点を置いていた。
特にビルドファン、グリスファン、みーたんファン、三羽ガラスふぁんの皆さんは是非。